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『心を開かせる技術−AV女優から元赤軍派議長まで−』(本橋信宏著/幻冬舎新書)

心を開かせる技術―AV女優から元赤軍派議長まで (幻冬舎新書)

心を開かせる技術―AV女優から元赤軍派議長まで (幻冬舎新書)

創を読んでいたら、本橋信宏氏が新書でインタビューノウハウ本を出したというのを連載で知ったので読んでみた。全体的にノウハウというよりは、本橋信宏氏がインタビューしてきたAV女優や経営者、中核派幹部などの体験談を面白おかしく語っている部分が多いために、技術論として読むと肩すかしさを感じてしまったが、話は多岐に渡っていて面白かった。本橋信宏氏の文章は、コラムなどでしか読んでないのだが、この人の経験してきた時代に興味があるので、今度『裏本時代』(ISBN:4344406729)と『AV時代』(ISBN:4344407415)辺りを読んでみたい。
書かれていたノウハウをメモ。

  • 対面だと相手は緊張してしまうが、L字型に座ると相手は緊張しない
  • 強面の人間を相手にする時は、批判も賞賛もしない距離感を大事にし、とにかく相手の話を聞き出すことに専念
  • 茶店など他人の視線がある場所よりルノワールの個室などで。見つからない時はカラオケボックス*1
  • 女性に対しては自分の失敗などの自虐エピソードで笑いを
  • 相手が抽象的な話をしている時は誘導の意図があるから、具体的に聞く
  • 専門分野以外のテーマを振る
  • ノートに記録をする時は会話だけではなく、相手の装飾品や部屋の様子など気付いた点なども書く

本橋信宏氏は、22歳まで異性と話したことがなく、人見知りで口べただったが、大学を卒業して、双葉社の週刊大衆の副編集長に声をかけられて、週刊誌業界に入り、仕事だから…という言い訳でいろいろなことをやり、どんどん度胸がついたそうだ。この時期の週刊誌はまだまだトップ屋などのノリがあったんだろうなあと想像。考えてみると自分も同じ出版業界で「仕事だから」という理由づけで、いろいろ出来たようになった気がする。
インタビュアーの根本として「他人に強い興味を持っているか」があるが、この人はとにかく「他人の半生を聞きたい!」という動機があったためにうまくいったのだろうと感じた。

*1:といっても、カラオケボックスはAV女優相手の時に使っていたようで、普通のインタビューでカラオケボックスを使うのは失礼だと思われるだろう