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ロングテール理論って小売りは儲かるけどテール部分の商品供給者は儲からないのでは

ここギコ!: 群集はロングテールの消費者たりえても提供者たりえないのではないか
http://kokogiko.net/m/archives/001720.html

古い記事だけど、これを読んでいて、前から気になっていたことを思い出した。
ロングテール理論で儲かるのは小売りみたいな中間業であって、テール部分の商品を作っている人たちが儲かる訳ではないのではないか。
よくいわれるAmazonで考えてみるとわかるのだが、ロングテールのテール部分しかない出版社、特に専門書籍を出す様な出版社は厳しい戦いを強いられている。せめてミドルテールに伸びないといずれ廃業するところも多いだろう。Amazonがテール部分で儲かっているのは、こうした商品供給側がぎりぎりでがんばり、テール商品を出すからだ。
テール部分の人たちは、Amazonを代表とする通販業者がなければ、もっと売れないんだからせめて売れるだけマシだろうとも考えられるから、別にAmazon自体を批判するつもりはないんだけど、ロングテール理論というのはテール部分の商品供給側が儲かる話ではないというのは意識しておいたほうがいいと考える。


※追記

諸悪の根源は物理的:ロングテールでは巨大な小売り業者しか儲からないのでは
http://www.cotton-tree.com/garyu/archives/2006/10/post_213.html

その通りだと思う。なんで書かなかったかというと、複数の人が指摘していたので、まあ、知られているかなあと思ったもので。