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最近はオーディオブログです

「『時をかける少女』を語る会」終了の報告

自分含めて29人という大人数で、どうなるんだろうか、とドキドキしてたんですが、無事終了しました。
準備に手間取り、主催者が遅刻するというトホホな事態が発生し、大丈夫か!?というところだったんですが、刺身☆ブーメランさんに手伝っていただき、助かりました。語る会が始まると、活発な発言が飛び交い、充実した話ができた会になったと思います。
これだけの大人数に自由に発言してもらうような会は初めてでどうなるんだろうと心配していたんですが、発言したい人に手をあげてもらい、司会である僕が指名して発言してもらうというスタイルを取りました。少数の人の発言を大勢が聞くというスタイルのほうが進行としては楽なのですが、参加者全員に発言権があるスタイルはやはりみんなで盛り上がっている感がありました。
ネットだとネタばれを気にして、詳細な感想が書きにくいですが、参加者全員が見ているので、そういうのを気にせずに話せたのがよかったですね。これだけ人数が多いと、いろいろなこだわりポイントが出てきて、そういう見方もできるのかというのがわかって新鮮でした。原作を読んでないので、原作との細かい違いから見えてくる映画版の意義や、細田守氏の女性観の話題などが自分としては興味深かったです。
他人の問題提起を聞いていくと、自分の中でも見た時は思わなかった感想が思いつくのも面白かったです。この時思いついたのは、真琴は恋愛にウブな女の子として描かれているけど、実はそうでもないのではないかということ。和子おばさんにあなたは待つ人じゃないでしょ、追いかける人でしょ、と言われて、真琴は千昭を追いかけるのだけど、千昭に告白する訳ではない。以前告白されたのを知っているというのもあるんだろうけど、千昭が好きといってくれるのを待っている。それは自分から告白したら主導権が握れないのをわかっているからではないだろうか。そして、千昭は真琴のその期待に勘づいているからこそ、告白しなかったのではないか。真琴はそういう駆け引きをする嫌な女なんだよ!と妄想してました。それが当日の「あういう女いますよね」という発言になってます(笑)。
のちほど、議事録からトピックをまとめて、レポートをアップする予定です。
こういうイベントは前からやってみたいとは思っていたんですが、実際にやってみてノウハウがたまったので、また次にやりたいと思います。今回はアニメネタで、次もアニメネタでやりたいんですが、他の話題でもできそうな感触。


他の方の感想をメモ。

なつみかん@はてな - 時かけを語る会
http://d.hatena.ne.jp/acqua_alta/20060902/tokikake

細かいレポート(ネタバレあり)、どうもです。今度『ちまちま』を語る会をやりますか(笑)。
地理の整合性に「そんなこと気にするのは都民だけです」という発言が妙に受けてるし(笑)。これは『メガゾーン23』や『パトレイバー2』など東京都内が出てくるアニメを見た当時、地理の整合性が変だと思っていたんですが、その後、それがわかるのは都内の地理がよくわかっている都民だけであって、知らなければ問題視する部分ではだろうと思うようになったからです。
でも、実在の場所かどうかはともかくとして、あの舞台となっている街の地理というのは、見ている限り、わかりにくいというか、ないものになっている感があります。

フリジッドガゼット【all the footprints I’ve ever left】 - 『時をかける少女』を語る会
http://d.hatena.ne.jp/frigidstar/20060903/p2
とりあえず、「2006年の夏は、ジブリになりたいGONZOの『ブレイブ・ストーリー』と、ジブリの中の人の息子の『ゲド戦記』と、ジブリを追い出された細田守の『時をかける少女』がの三つ巴であった」というくだりから、「宮崎駿細田守の対立は少女観と云うか少女愛観をめぐるもので、これぞまさに「ペド戦記」じゃないか」と繋がるとこが最高に面白かったです。

『ペド戦記』はみんな好き過ぎます。

全体的に、原作との対比の方向へ話が進む時間が多く、別にそれに不満を抱いている訳ではないが、個人的な関心からすると、このアニメが原作を知らない人間に対しても充分な訴求力を持っていた点が重要だと思うので、そっち方面でもうちょっと何か(自分が)言えれば良かったなあと。

ネット上の感想が誉めているばかりで退く人が出てる問題に絡んで、原作を知らない人に対して、この作品はどこが面白いのか、どうアピールすればいいのかという視点で話してみると面白かったかも知れません。

pele-mele - イベント感想 五月雨式に土曜日か
http://d.hatena.ne.jp/yskszk/20060903#p1

バッハの『ゴルトベルク変奏曲』が使われたのは、繰り返しという意味で作品とリンクしているのではという指摘は面白かったです。

Je n’avais pas l’intention d’aller a la mer.-en maniere de Haruphilie - 『時をかける少女』を語る会に参加してきた
http://d.hatena.ne.jp/y_arim/20060902/1157286418
※現在は下記のURL
時をかける少女』を語る会に参加してきた | LUNATIC PROPHET
http://lunaticprophet.org/archives/2936

有村さんの出したトピックは、タイムリープの関係で様々な見方ができるなあと思いました。

文中敬称略日記 - 『時をかける少女』を語る会
http://d.hatena.ne.jp/fuldagap/20060902#p2
先生
リリー・フランキーに似てた

立木文彦演じる先生のやさぐれ具合がすごい好きだったんだけど、会で話すの忘れてた! キャッチボールの出てくる作品を集めると面白いかも。

UGS 日記のこもれ火 - 「サルまん」と「時かけ」のイベントの覚え書き
http://d.hatena.ne.jp/SHIKAIKILYOU/20060902/p1
加野瀬氏は流石にイベント慣れしていて、司会進行もスムーズだった。参加者の名札まで用意していてくれたし(笑)。

他人のイベントに出ることはあれど、司会は初めてでしたよ(笑)。

ハンドアクスに寄せて - 「『時をかける少女』を語る会」に参加させて頂きました。
http://d.hatena.ne.jp/atalia/20060902#1157220463
この会の主催者は角川の回し者か!

フリーになってから角川書店の仕事はしたことありません! 10年以上前に仕事したぐらいで。それも編プロ経由。

また君か。@d.hatena - 「時をかける少女」を語る会
http://d.hatena.ne.jp/matakimika/20060902#p2
事前告知では、あまり突き詰まった高純度オタトークでなく、ライトなかんじの感想会ができればよいというか、特定少数が延々語るんじゃなくて参加者がある程度均質にそれぞれ喋れるような会になればいいかな的なスタンスとのことだったが、実際そのように運営されていた印象で

わかっている人同士がマッハの戦いをするトークも面白いけど、人数が多い場合は、ついていけない人も多くなるのを見越して、適度にぬるめの方がいいなあと思ってました。

ポリバケツブルー - 時をかける少女を語る会
http://d.hatena.ne.jp/rerasiu/20060905#p1
加野瀬さんがディープ過ぎる話になりそうになるとうまく話題をコントロールしてくださっていたので疎外感等々は感じませんでした。名司会だと思います。大感謝。

ありがとうございます、本題から脱線しながら、あまり深い話(特にSF関係)になるとついていけない人が多くなるだろうと思っていたので、適度なところで話題を変えてました。

Daily NOG : Archives 2006/09
http://d.nog.jp/200609.shtml#p200609022
ま、加野瀬さんに言いたい部分を言われてしまったせいもあるけど。

わ、すいません。よくしゃべる朝生の田原的司会スタイルになってしまいまして。あと、キャラクターの話のほうがしやすい人が多いだろうと思って、意識的にキャラの話をしてました。

キス……でしか伝わらない 刺身☆ブーメランのはてなダイアリー - 「時をかける少女を語る会」に参加した
http://d.hatena.ne.jp/a666666/20060902/1157437856
三つ子の魂腐るまで - 『時をかける少女』を語る会にいってきてみた
http://d.hatena.ne.jp/an-co/20060905#p1
汚れちまったパンツに - 『時をかける少女』を語る会のレポ
http://d.hatena.ne.jp/sajiki/20060904