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大塚英志・大澤信亮著『「ジャパニメーション」はなぜ敗れるか』

http://www.kadokawa.co.jp/book/bk_search.php?pcd=200507000113

おたく市場4000億円の実態
日本のまんが/アニメはなぜ敗れるのか
ハリウッド、日本のまんが/アニメ戦争
日本のまんが/アニメの発端は、戦前のハリウッド、ディズニーの模倣、戦時下の統制にあった。戦前のまんが入門、戦争と透視図法、大城のぼる「火星探検」、手塚治虫「勝利の日まで」、萌え市場、産業としてのサブカルチャーまでを徹底分析。今また戦時下にある、まんが/アニメの本当の姿とは何か―。

日本のまんが/アニメは何処からきて、何処に向うのか
▼ハリウッド、日本のまんが/アニメと戦争 ▼戦時下の思想統制は何をまんがにもたらしたか ▼おたく市場四〇〇〇億円の実態 ▼多種多様な振興策は何をまんが/アニメにもたらすか ▼ジャパニメーションはすでに敗れている? ▼自立したまんが/アニメのために

この書籍の存在は書店で見かけて初めて知ったんだけど、見た瞬間に、ああ六本木ヒルズの一件はこれのプロモーションだったのかと納得を! さすがプロレスラー大塚先生!
Atahualpa: 【日記】六本木ヒルズ大塚英志が大暴れしたらしい
http://chiruda.cocolog-nifty.com/atahualpa/2005/10/post_c459.html
はてなブックマークに以前登録していたこの記事を探したののだが「六本木ヒルズ」では検索できたものの「大塚英志」では引っかからなかった…。
第一部は、日本の漫画、アニメの発端がいかに戦前のアメリカの文化の影響下にあるか、そして第二部ではジャパニメーションとか言ってるけど実際に市場ではどうなってるの?とデータから読み解く。大塚英志氏の著作でこんなにデータが出たのは初めてでは。そこは共著の大澤信亮氏の力によるらしいが。
とりあえず第二部を読了したけど面白い。「おたく市場っていっても大ヒットした漫画の市場規模より小さいよ」「アメリカでジャパニメーションは市場規模としては小さい存在でしかない」「コンテンツファンドはアメリカに搾取されやすくなるだけ」「ハリウッドがリメイクするのはオリジナルを締め出すため」などの話が、様々なデータを通して語られる。
アメリカで『ポケットモンスター』劇場版の興行収入が大変下がっているのは知らなかった。『ミュウツーの逆襲』は公開館数が3043で興行収入は8574万ドルだったけど、どんどん減っていって、5作目の『水の都の護神ラティアスラティオス』は公開館数200と大幅に減り、なんと75万ドルにまで低下。公開館数55で104万ドルの『イノセンス』に負けてる! 『遊戯王』も人気といっても、2411/1977万ドルだ。
ちょうど『Jポップとは何か―巨大化する音楽産業』も買ってきて、こっちは軽くしか読んでないんだけど、Jポップが日本の音楽が国際的に通用しているというイメージ(実際に売れているのではなく)を作り出すための言葉であったという話とリンクして考えさせられた。

Jポップとは何か―巨大化する音楽産業 (岩波新書)

Jポップとは何か―巨大化する音楽産業 (岩波新書)