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現代日本のテロの記憶

でもって、現在一生懸命「オタクと戦争」というテーマで書いているのだけど、書きながら、ちょっと気になり、でも特に仮説も思い浮かばなかった思いつきがあったので先に書いておく。
オウム真理教によるサリン事件が起きるまで、日本はテロのない平和な国、とされていた。しかし、1974年には東アジア反日武装戦線による企業連続爆破事件という無差別テロがあり、三菱重工ビル爆破事では死者8人、重軽傷者370人を出すほどの恐ろしい規模の被害が出ている。
しかし、サリンによるテロが起きた時に、連合赤軍の記憶は呼び起こされたのに、東アジア反日武装戦線が呼び起こされなかった。もちろん20年近く経てば風化もするのだろうが、あれだけの大きな事件が忘れ去れたことは興味深い。犯人にスポットを当てた書籍はいくつかあり、読んだのだが、そこからは当時の雰囲気についてはあまりわからなかった。「東アジア反日武装戦線」がなぜ忘れ去られたかに興味があるのだが、特に示唆する資料もないため、ここでは違和感を表明しておくことに止める。
日本赤軍東アジア反日武装戦線
http://www.alpha-net.ne.jp/users2/knight9/nihon.htm

テロ―東アジア反日武装戦線と赤報隊

テロ―東アジア反日武装戦線と赤報隊

自分が読んだのはこれ。鈴木氏は赤報隊東アジア反日武装戦線への影響が強いという仮説を立てている。考えてみると赤報隊絡みの書籍も少ないよなあ。
「赤報隊」の正体―朝日新聞阪神支局襲撃事件 (新潮文庫)

「赤報隊」の正体―朝日新聞阪神支局襲撃事件 (新潮文庫)