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『ヨイコノミライ』3巻(きづきあきら)

ヨイコノミライ! (3) (Seed!comics)

ヨイコノミライ! (3) (Seed!comics)

WEB版で読んでいたけど、まとめて読むとなかなか。2巻は人間関係の種を蒔いたけど、3巻はその種が次々と発芽。しかし、あまりに人間関係が多いので、はたして収拾できるのだろうかと心配になる。
お話は平松のうざさが炸裂。単行本未掲載の雑誌連載では、平松は更に恐い領域に入っている。あと表紙の平松は本編と違ってかわいすぎ。
デートシーンでのうざい平松は、男オタクが望んでいるデートはこういうものなんだよ、君たちは平松のように振る舞いたいんだよ、という女性作家からの遠回しのイヤミではないかと妄想。
単行本未掲載だが、20話の即売会のサークルスタッフの話は生々しかった。考えてみれば、同人サークルの内輪もめとかって同人やってない人にはなかなか見えない世界だしなあ。
http://www.comicseed.com/
せっかくなので、最近の話に繋げると、主人公の井之上は平松に惚れられてから、もともと好きだった青木への思いがどんどん強くなっていく。そして、青木のほうからキスをしてきたというのもあるが、井之上は青木や平松に対してどんどん強引な態度を取るようになる。いわゆるDQN化。その結果、平松を傷つけていくという。1巻の頃は、割と童貞騎士(ナイツ)な行動もあったが、青木との関係が深まる3巻では、もはやDQN
いい感じ博士。(仮) DQN/童貞騎士(ナイツ)
http://d.hatena.ne.jp/mae-9/20050727#p1
前Qさんがその辺を指摘している。
2巻では、井之上と付き合うことができた平松がキスをしたくなり、姉のアドバイス受けて、普段とはまったく違う容姿、言動になる。その平松に今まで平松に興味がなかった井之上は急にときめくのだが、キスした後にネタばらしをされて、冷めてしまう。
前Qさんも言うように、平松と付き合えばいいのにと思うのだが、自分が好きになった平松はあくまで姉によるフィクションだからといって、そういうことは考えない。いくら姉の指導によるフィクションだとしても、容姿はもともと平松本人をベースにしているんだから、容姿が変わるようお願いすればいいんだけど、井之上にとってはあの姿は100%のウソになってしまう。ここでも「本当の自分」幻想が。
でも、改めて考えてみると、井之上は他のキャラクターと違ってコンプレックスが何もない、かなり特権的なキャラだ。サッカーやバスケが続けられなくて、漫画雑誌を作りたくなっているというのは夢であって、クラスから疎外されているとかもない。あと、オタク趣味も描写が薄く、図書館で手塚の『ワンダー3』を読んで感動したりするぐらい。そういう意味ではもともと井之上はオタク要素が薄いから別の話じゃん!と読まれそうな気もしてきた。お話も、青木の漫画に対するトラウマを井之上が癒していく話になりそうだしなあ。エロゲー!