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『働きマン』2巻(安野モヨコ)

働きマン(2) (モーニング KC)

働きマン(2) (モーニング KC)

出版業界が舞台なだけに身近に感じるネタが多い。仕事の成功、失敗、何に手応えを感じるか、自分のやりたいことと現実のすり合わせ、そういった様々なものをうまく描いている。
ただ、この漫画って出版業界みたいなメディア産業だから成り立つという気もしてる。昔、出版の仕事を始めた頃、お前は自分のやった仕事が明確にわかっていいな、と言われた事があるのだが、自分のした仕事の結果や影響がダイレクトに見える職種は意外と少ないだろうから。考えてみると、客商売などのようにBtoCなら、手応えは感じるだろう。BtoBは難しそうだ。
携帯で事故の写真を撮影する人たちは以前からありそうと思っていたのだが、実際の光景として誰か撮影してないのだろうか? この前の関西の事故なんかでありそうだけど。
安野モヨ子氏は若い人に「仕事」とはどういうものか?というのを伝えたいと語っていた。

「世の中で働いている人たちって、別にものすごく大変なことをしているわけでもない。つまずいたり落ち込んだり。普通に『働く』って、こういうことなんだ、と伝えたい」
「若い人で働かない人って、仕事について考えすぎている気がする。考えすぎて『自分には無理』なんて思ってしまうんじゃないかな。でも、考えてるだけじゃゴハンは食べられない」

朝日新聞7/27朝刊『決める?決めない?'05「選択」考』より)