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「朝鮮特需」が「特需」でないのなら、日本は何で復興した?

朝鮮戦争 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%9D%E9%AE%AE%E6%88%A6%E4%BA%89
一番下の「朝鮮特需という宣伝」より。

日本経済が朝鮮特需によって回復したというのが常識となったのは、日米安保条約締結による闘争やベトナム戦争などで、国民に反戦ムードが蔓延し、戦争によって経済的に潤う「死の商人」に対する嫌悪感が広がったことと、「日本は戦争によって経済回復した」と唱えることで、人々に現代社会を否定させ、変動を起こそうとした戦後の左派団体や反日団体の活動によるところが大きい。

この記述は愛・蔵太さんのものによるそうだ。
http://d.hatena.ne.jp/lovelovedog/20041130#p1
※5/17追記。これは自分の誤読だった。詳しくは下記の訂正を。
http://d.hatena.ne.jp/kanose/20050517#koreacorrection
でも、経済企画庁が編集した「戦後日本の資本蓄積と企業経営」によれば、朝鮮特需はあったと書かれているそうで。
http://d.hatena.ne.jp/dokusha/20050508#p1*1

経済企画庁も「現代社会を否定させ、変動を起こそうとした戦後の左派団体や反日団体の活動」を行って、「国民に反戦ムードが蔓延し、戦争によって経済的に潤う「死の商人」に対する嫌悪感」を広めようとしたのかなぁ?

「朝鮮特需」があった方が、政府側である経済企画庁にとっても、メリットがあっただろうと妄想してみる。政府としては、朝鮮戦争に日本が協力して得になったことをアピール、反日団体(ってこれがどこを指すのが不明だけど…。朝鮮総連とか?)としては、戦争で儲けたことを倫理的に批判して、反戦ムードを煽りたい、とか。
http://www.janjan.jp/government/0411/041123924/1.php#bbs
JANJAN掲示板を見たら、経済企画庁の年次経済報告でこんな記述があるそうだ。
http://www5.cao.go.jp/j-j/wp/wp-je00/wp-je00-0020j.html

戦前水準への回帰は、図らずも朝鮮特需(1950年)がきっかけとなった。すなわち、日本の産業界はアメリカ軍から毛布、トラック、鋼材などの戦地用資材の大量の発注が舞い込み、輸出も急拡大した。日本経済は、鉱工業生産指数、実質個人消費、民間投資が51年、実質国民総生産、実質賃金(製造業)が52年に戦前水準(35年レベル)に回帰し、戦後の混乱期からの復興をほぼ終え、本格的な高度成長過程に入っていった。

日本が「不況」を脱したとされるのは1955年11月の神武景気からで、朝鮮戦争は日本の復興に必ずしもプラスであったとは言えず、日本の発展には地域の安定が不可欠であることを考え合わせるならばむしろ阻害要因でさえあった。

Wikipediaではこう記述されているので、「神武景気」を見てみる。
神武景気 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A5%9E%E6%AD%A6%E6%99%AF%E6%B0%97

神武景気(じんむけいき)とは、第一次高度経済成長期の中の1955年〜1957年に発生した、爆発的な好景気である。
1950年〜1953年における朝鮮戦争中、朝鮮半島へと出兵したアメリカ軍への補給物資の支援、破損した戦車や戦闘機の修理などを日本が大々的に請け負ったこと(=朝鮮特需)によって、日本経済が大幅に拡大されたために発生した。

神武景気」は朝鮮特需があること前提じゃん! 「朝鮮特需」を否定するからには、「神武景気」が朝鮮特需以外の要因で成立したことを説明しないとダメじゃん! Wikipedia使うのなら重要なキーワードがどう説明されているか確認しないと。
さて、この結局オチのつかない困った記述はともかく、「朝鮮特需の実態」の項目は、当時のいろいろな証言がクリップされており、興味深かった。

*1:八木秀次氏の話も興味深いんだけど、あの人は荷宮和子氏のミラーみたいなものだと思っているので…