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「新聞・テレビを殺します」 〜ライブドアのメディア戦略

http://www.egawashoko.com/menu4/contents/02_1_data_40.html
堀江社長インタビュー(去年の12月のものだけど)を受けての今回のニッポン放送株取得に関する江川紹子の考察。長文だけど、この関連の話題では面白かった。

 彼の価値基準はあくまで「利益」。他者への礼儀、配慮といった心配りには、必要性を感じておらず、むしろ無駄なものと考えているらしい。
 そうした発想は、会社全体にも浸透している。私がたった一回インタビューをするまでにも、何度かそれを感じた。例えば、ライブドアが入っている六本木ヒルズは、テナント企業を訪問するのに、当該企業が約束のある人の氏名をあらかじめビルの受付に登録しておかなけれ入れてもらえない。けれど、広報担当者が忘れたらしく、私の名前は登録されていなかった。受付の方から、企業の方に問い合わせもしてもらえないシステム。私は広報に電話をしたが担当者は不在だった。それでも事情を説明して、なんとか入れてもらえたのだが、後からやってきた担当者も含め、ただの一人もこの不手際について「申し訳ない」と言う人はいなかった。おそらく、自分の方から頼んで来てもらったわけでもなく、話を聞きたいというので時間を割いてやる立場なのだから、そんなことを言う必要がない、ということなのだろう。別に謝ってくれないからどうということはないのだが、ずいぶんとドライな人たちだな、という印象を受けた。

このエピソードはライブドアらしさを表すものとして広まりそうだ(笑)。
まとめると、堀江社長は今のメイン業務である金融関係を強化するために経済ニュースをやりたい。そのおまけで、政治や文化のニュースとかもくっついてきても構わない。マスコミが価値観を押しつけるのがつまらないから、自社でニュースをやるにしても、ニュースの価値は読者の関心によって決めてもらう。すごくわかりやすいけど、そうなるとexciteブログニュースのランキングが端的に表すようにおそらくワイドショーやスポーツ新聞みたいになるんだろうなあ。
月曜のWBS堀江社長が出ていたんだけど、ここでは「殺す」とは言わずに、共存したいとかやさしいことを言ってた(笑)。それと、経済ニュースでの日本経済新聞の独占状態がよろしくないと思っているとか。
面白かった反応をメモ。14日以降急激に話題にしているところが増えていた。
実物日記 ほりえもんのこと
http://d.hatena.ne.jp/bullet/20050210#p1
日日ノ日キ - 知恵熱 ホリえもんは、新聞・テレビを殺しますのか
http://d.hatena.ne.jp/amiyoshida/20050214#1108363908
ネットは新聞を殺すのかblog ライブドアと金融情報ベンダー事業
http://kusanone.exblog.jp/1650674/
ほりえもんが新聞出す予定らしいですよ。:デパス四錠と煙草一箱
http://u8.livedoor.biz/archives/14245634.html

ってかさ、「人気が全て」ってなランキング至上主義みたいなことを言っているけれども、去年の球団名募集ではダントツだった「仙台ジェンキンス」票を無効化しているんだよね、ほりえもん
手、加えてんジャン。

ホリエモンという創発的権力も、創発的投票の前には無力。
※「創発的権力」という言葉はこちらから。
http://amrita.s14.xrea.com/d/?date=20050214#p02
syachonosaruの日記
http://d.hatena.ne.jp/syachonosaru/20050215
ほっと一息、藤井です。 江川紹子ジャーナル 堀江社長インタビュー
http://d.hatena.ne.jp/yoshiyuki1ban/20050215#p1
NaokiTakahashiの日記 クレバーには見えない
http://d.hatena.ne.jp/NaokiTakahashi/20050215#p1

「読み手と書き手のマッチング」……かなり古臭い「同人幻想」だ。読み手の興味という「神の見えざる手」に任せておいたらメディアはつまらなくなる。

堀江社長は既存のマスコミによる情報のフィルタリングを「価値観の押しつけ」と称しているけど、普通の人って情報の海から面白そうな情報を探すことに面白さを感じてないと思う。インターネットは能動的なメディアで既存メディアは受動的なメディア。能動的なメディアというのは、どうしても人を選ぶだろう。
ランキングでやっても、結局スポーツ新聞になるだろうというのはみんな予測しているし。自分の予想としては、逆に強烈な価値観の提示の方が今後受けるんじゃないかと思う。
考えてみれば先例があった。情報誌のぴあと東京ウォーカーの戦い。ぴあはすべての情報を提示することに命をかけたが、情報のフィルタリングをした東京ウォーカーの前に負けていった。情報がたくさん提示してあって、そこから受け手は面白いものを自動的に拾い上げてくれるだろうというのは受け手の能力に期待し過ぎだ。